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山本一太君、君のことだ!:その4

 前のレポートに、森会長は「練達の政治家」だと書いた。 ひとつひとつの言動には理由があり、意味がある。たとえば、先日の事務局長解任騒動を振り返ってみよう。自分はこの9年間、「自民党観光産業振興議員連盟」の事務局長を務めてきた。 100名以上の自民党国会議員が名前を連ねるこの議員連盟は、全国旅館組合の会長を務めた先代の父が党内に働きかけて立ち上げた組織だ。今から3年前。三塚博・議連会長の引退を受け、森さんに会長職をお願いした。幹事長、事務局長は、細田博之氏(現国会対策委員長)と山本一太のコンビが留任した。(*本来なら、この時点で事務局長は辞めておくべきだったかもしれない。) 先般、その事務局長ポストを突然、解任された。 
 
 事の発端は、約1ヶ月ほど前のこと。議員連盟の総会をセットしようと森会長の事務所に連絡を入れたことに始まる。 そのすぐ後に、森会長から細田委員長のところに「怒りの電話」がかかってきたらしい。さっそく、細田氏から自分の携帯に電話が入ってきた。細田氏と次のような会話を交わした。「あ、山本さん? なぜか分からないが、森会長がたいそうご立腹なんだ。オレは議員連盟の会長を辞めるって言ってる。しかも、オレも辞めるが、事務局長の山本一太も同時にクビにしろって言うんだよな。これが。君、何か、怒らせるようなことやったのか?」「いや、心当たりが多すぎて、分かりません。が、多分、私の言動が原因かもしれません。」「とにかく、明日、会長に会ってくるからさ。また、その上で連絡を入れるよ。」「ハイ、よろしくお願いします。」
 
 翌日、律儀で優しい細田委員長から再び連絡があった。「細田:さっき、森会長と話してきたよ。やぱり、君の言動が原因だ。前の参院選挙のこともあるようだけど、何と言ってもポスト小泉をめぐる発言がけしからんということらしい。君が『安倍さんがいい!』とTVタックルかなんかで発言したんだって? とにかくオレは議連会長を辞める。山本も辞めさせろ。新しい会長は細田君、君がやれよという話なんだよ。」「山本:やはり、そうでしたか。細田先生にご迷惑をかけて申し訳ありません。そういうことなら、私、事務局長をやめさせていただきます。考えたら、ここのところ、(いろいろなことがあって)森会長と丁寧にコンタクト出来ない状態でした。 議連総会の運営について森会長が怒るのも無理はありません。 もっと早く退くべきでした。」 人情派の細田氏がこうつけ加えた。「うん。まあ、『江戸の敵を長崎で討つ』みたいな話だけどなあ。 会長にもいろいろとお考えがあるんだと思うから、仕方がないかな。」
 
 草津温泉の老舗旅館の息子として生まれた自分は、この議員連盟に特別な思い入れがある。けっして「儲かる商売」ではないが、「旅館ほど素晴らしいビジネスはない」と信じている。三塚会長や細田幹事長、伊吹文明氏や宮下創平氏といった大物幹部、旅館・ホテル関係団体を力を合わせ、特別地方消費税の撤廃、旅館業法の改正、公的宿泊施設に関する閣議決定等を実現させてきた。 こうした活動を通じて、全国の旅館関係者(特に青年部)に多くの同志を作った。 苦しかった2回目(5年前)の参院選挙では、全国から旅館・ホテルの若手経営者が(約束どおり)ボランティアで応援に入ってくれた。 涙が出るほど嬉しかった。
 
 森会長は、特別地方消費税や公的宿泊施設をめぐる戦いがどんなものだったのか、その中で山本一太がどのくらい必死に飛び回ったのかは、全くご存知ないと思う。が、旅館関係者との繋がりが自分にとってどれほど大切かは十分に分かっておられるはずだ。 もしかすると、森さんは「事務局長をクビにする!」と言えば、自分のところに謝りにくると考えたのかもしれない。 が、自分は辞めることを即断した。 もっとも、たとえ謝りに来なくても、結果としては政治的に「不良少年」をパワーダウンさせられるのだから、マイナスは何もないということになる。
 
 森・議連会長の下で事務局長としての役目を十分果たせなかったことは反省している。が、会長が辞めるにあたって、「事務局長の言動がけしからんから、あいつも一緒にクビにしろ!」などと言ったケースも、実際にそんな理由で議連ポストを解任された事例なんて、一度も聞いたことがない。 ましてや、観光振興の問題にはライフワークのひとつとして、一生懸命、取り組んできた。 相手が(お世話になった)森会長でなければ、もっと激しく反応したことは間違いない。少なくとも、全国の旅館経営者に「怒りの手紙」を書いていたに違いない。(笑)
 
 森会長の「練達さ」を示すもうひとつの事実。それは、森元総理が「森派内の2人の候補者の名前をあげた上で、自分を名指しして批判した理由」にある。これについては次回のレポートで。
 
追伸:午後6時30分から敬愛する地元の元大物県議と会食した。このミーティングのことは次回のレポートで書く。が、ひとつだけ言っておきたい。 この9月の総裁選挙では、迷わず「新世代総理実現」のために全力を尽くす。安倍内閣と引き替えに「議員バッジ」を失うとしたら、それはそれで本望だ。 ううむ。いよいよ「政治活動終了時計」が現実味を帯びてきた。
 
 



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山本一太君、君のことだ!:その3

 昨日、安倍晋三官房長官が地元山口県で「総裁選挙出馬への意欲」をにじませたと思ったら、同じ日に森喜朗元総理が石川県で、「9月の総裁選挙にあたっては派閥の候補者を一本化したい!」と発言した。 
 
 候補者の「一本化」って、どういうことなのだろう? どうやって1人の候補者に絞り込むのだろう? 特定の候補者を名指しして応援することは許されないはずの派閥のメンバーに内々に(?)アンケートでも取るのだろうか? 「一本化」が出来なかったらどうするのだろう? そして、この「一本化」によって誕生する総裁候補は「森派を代表する候補者」ということになるのだろうか? そして、もしこの候補者が総理になったら、各派閥の「閣僚候補リスト」に基づいて大臣を選ぶ「旧態依然の」自民党システムが復活するのだろうか?
 
 森喜朗会長は練達のベテラン政治家だ。あらゆることを考えて発言されているに違いない。が、頭の単純な自分のような政治家からすると、選挙前、選挙後の森さんの一連の発言の「変化」(?)をどうとらえたらいいのか、よく理解出来ない。 本当に申し訳ないが、いくらなんでも…ううむ、これ以上は言うまい。我慢、我慢。
 
 さて、森派総会での「森会長発言」に対する反論の続き。 森会長のスピーチの後、各テーブルを回って仲間と言葉を交わした。少なくとも4人の若手・中堅議員が、「いやあ、森会長がああいうので、安倍支持をおおっぴらに言ってる人間て、オレのことかと思った。」「私の名前も上がるんじゃないかと思った」と言っていた。 山本一太以外にも、メディアや地元の会合で「特定の候補者の支持」を表明している森派の議員はいる。 これ以上「安倍支持」を口にするなら「派閥をやめろ!」というなら、彼らも「同罪」のはずだ。その中であえて「山本一太」だけをやり玉にあげた。 
 
 これは明らかに「ダブル・スタンダード」(二重基準)だと思う。 たとえていうと、小学校のクラスで、担任の先生が(たとえ同じ失敗をやらかしても)自分の「お気に入りの生徒」には怒らず、「嫌いな生徒」だけを廊下に立たせるのに似ている。 これについては、地元の支持者がこう言っていた。「一太さん。それはあなたに他の人と違うインパクトがあるからだよ。総理までやった派閥の長にそこまでマークされるなんて、むしろ光栄だと思ったほうがいい!(笑)」(*もちろん笑いごとではない。今回の森さんの言葉をそんなに軽々しくとられていないからだ。)
 
 さらに、会長発言の「君がそんなこと(安倍支持)を言って、安倍さんはさぞかし迷惑しているに違いない!」という部分について。 「安倍さんを総理にしたい」「新世代の総理を創りたい」というのは、政界に入って以来、ずっと言い続けてきたことだ。 安倍長官に頼まれて発言しているのではないことは、誰でも知っている。 申し訳ないが、あちこちから勝手に「安倍待望論」が出てくるのは、本人に「人望がある」「魅力がある」証拠だ。「騒がしいな」と思っても、あきらめていただくしかない。 
 
 たとえ、山本一太という政治家が、党の幹部でもなく、大臣でもなく、そしてマイナーリーグの「ちびっこ参議院議員」だとしても、「派閥をクビになるかもしれない」かつ「来年の自分の選挙を台無しにするかもしれない」政治的リスクをかけて、「ポスト小泉は、安倍首相しかいない!」と叫び続けている。 他の有力候補(?)の陣営に、ここまでの危険を冒して当の候補を応援しようという政治家は(僭越ながら)1人として見当たらない。 これだけでも、安倍晋三という政治家に「リーダーの資質がある」ことの十分な証明だ。 事実、今日も地元のある有権者から言われた。 「『直滑降」の一太さんが、森さんとケンカしてまで、群馬の有権者の反発を買ってまで、ここまでいい続けるんだから。安倍さんは、やっぱりそれだけの政治家なんだねえ!!」 安倍さんがもし「出馬の決意」を固めていたとしたら(あるいはそのことを真剣に考えているとしたら)、自らの志を奪う「温存発言」のほうが(本心では)ずっと迷惑に決まっている。
 
 時計を見ると、午後6時30分。高崎市内の某ホテルにある料理屋で元大物県議を待っている。そろそろ、来る頃だな。
 
 


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高原育ちのDNA

 朝。故郷の草津町で目が覚めた。気温は零下10度。背広で外を歩くと、さすがに寒い。が、なんて清々しい気候だろう。 雪を見ると元気になるのは(戌年のせいではなく)「草津っ子」のDNAのせいだ、な。 町内のあちこちで握手をし、お茶を飲み、政局やライブドアの話をした。
 
 午前中は草津町から長野原町、吾妻町へと移動しながら支持者の挨拶回りをこなした。ちょうど午後12時30分。吾妻町の食堂にいる。10分前に「カツ丼定食」を食べ終わり、パソコン画面に向かっている。 午後から引き続きこの地域を回り、夕方は高崎日程。夜は、お世話になっている元県議と会食をする。
 
 あ、そろそろ行かないと。 今晩中に、「山本一太君、君のことだ!:その3」を書く。
 
 


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