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衆議院はちっとも分かっていない!

12月7日:パート3

 参院での「新テロ特措法」の審議がなかなかスムーズにいかない。 業を煮やしたどこかの自民党衆議院議員がこう毒づいたそうだ。 「委員会定例日にしか審議が出来ないって?しかも1日6時間審議とは、何をのんびりやってるんだ。参議院は貴族院か?!」と。 どこのどなたがおっしゃったのか知らないが、無性に腹が立つ! 「ふざけるな!じゃあ、お前がやってみろ!!」と言いたい。
 
 衆議院は全議員の3分の2を与党議員が占めるという(ある意味で異常な)状況だ。 これに対して、参院は野党が過半数を握っている。 しかも、参院の第一党は民主党なのだ。 ほとんどの主要委員会で民主党が委員長ポストを奪った。 (*え? 予算委員長は自民党じゃないかって?? 理事の数でも、委員の数でも過半数を持った野党がその気になれば、いつでも委員長を解任出来る。) 加えて、すべての常任委員会で、野党が過半数を持っている。 さらに言えば、国会審議の日程を決める上で鍵を握る議員運営委員長も、最終的に「国会開会のベル」を押す権限を持つ参院議長も、民主党に占められている。
 
 極端にいえば、参院自民党は「お手上げ状態」なのだ。 鈴木国対委員長や、脇筆頭副委員長がいかに練達の「国対スペシャリスト」だったとしても、世耕議運筆頭理事がいかにフットワークを生かして飛び回ったとしても、野党が「数の力」で迫ってくれば「対抗手段」はない! それが現実だ。 この難しい状況の下で、「新テロ特措法」という重要法案を何とか成立させようと、参院自民党の「国対メンバー」や「議運のメンバー」、各委員会の自民党理事たちが必死に第一党の民主党側とせめぎあっている。 衆議院には、参院の国対幹部や議運幹部の苦労が全く分かっていない!!
 
 え? 衆院のテロ特別委員会に比べると、参院の外交防衛委員会では野党のヤジがうるさいって?! むこうの方が人数が多いのだから当然ではないか! うん? 衆院に比べて野党の質問者に対するクレーム(たとえば、この質問は法案審議と関係ないとか、もっと違う質疑をやれとか)が少ないって?? 野党の委員長の下で、どんな理由をつけても委員会審議を止められる野党に気を遣いながら、政府が提出した重要法案の質疑を「一歩でも前に進めるために」ギリギリの交渉をやってきているのだ。 いちいち文句をつけていたら、質疑自体がセット出来ない。 もう一度言う。 どの委員会にも「与党議員が溢れている」衆議院とは状況が違う!!
 
 このブログを読んだ多くの衆院議員はこう思うだろう。 「参議院選挙で惨敗して過半数を割ったのは、負けた候補者たちが日頃から選挙の準備を怠っていたからだ。自業自得ではないか!」と。 ハッキリ言って、この理屈はかなり正しいと思う。(苦笑) が、衆参がねじれていること、そして参院の審議の趨勢によっては、衆議院に大きな影響があるということは「厳然たる現実」でしょう?!
 
 そう、衆議院はちっとも分かっていない!!
 

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